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ヨミダス

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インタビュー 千代田区立日比谷図書文化館 図書サービス部門

笹村留美子さん

図書の企画展示に館全体で力を入れています。テーマを決めて、関連する書籍をまとめ、写真パネルや解説パネルなども本棚に飾ります。メインとなる展示の場所は、3か所あり、それぞれ4か月に1回展示をかえるので、ほぼ毎月、館内で何か新しい展示が見られるようにしています。所蔵している本を古い本も含め、どう魅力的に見せるか、いつも考えています。紹介した本が借りられるとやりがいを感じます。

充実した展示に

テーマを決める時には、その時、なるべく注目を集めているものを選びます。スポーツのイベントがある年には関連のものにしたり、時事用語をテーマにしたりしています。

展示では、ヨミダス歴史館などの新聞データベースからプリントアウトした記事をパネルにしてよく活用しています。

「SDGs+ESD 持続可能な未来をつくる本棚」というテーマで、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」とそのため必要な教育(ESD)に関連する本を集めた常設の展示も行っています=写真=。SDGsは、貧困や飢餓の解消など17の目標からなっています。目標のひとつに「ジェンダー平等を実現しよう」というものがあります。そこで、3月8日の「国際女性デー」には、ヨミダス歴史館から、「男女平等 日本110位」(2018年12月18日付夕刊)という記事をパネルにして掲示しました。新聞記事のパネルを加えると説得力が違います。新聞記事には具体的な数字や表があるので、分かりやすく、身近な問題として考えてもらいやすくなり、展示が充実します。

以前、「将来型モビリティ」をテーマにしたこともあるのですが、聞き慣れない言葉は関連する本を並べるだけでは、すぐに分かってもらえません。新聞はパッと見てわかるように見出しと写真がレイアウトされているので、新聞記事を合わせて展示すると、足をとめてもらいやすくなります。本はどうしても開いて読んでみないと伝わらないので、一目でわかる新聞はとても便利です。

辞書に載っていなくても

また、展示に関する本を探していてもなかなか見つからないときは、新聞記事データベースでテーマに関係する言葉をキーワードにして検索してみます。そして、その記事で紹介されている人が著者となっている本を探したり、記事に出てきた言葉から本を探したりといった使い方もしています。

また、辞書にまだ載っていないような新しい物事について資料を探している利用者の方に、新聞データベースをお薦めすることもあります。本では、ぴったりした資料が見つけられなくても、新聞記事では見つけられることが多く、役にたっています。それ以外にも誕生日の新聞をプリントアウトするなどいろいろな使い方ができます。ヨミダス歴史館は記事の拡大が簡単にできて使いやすいです。

「日比谷カレッジ」という講座も開催しているのですが、これまでに講師がインタビューを受けた記事を展示することもあります。講師の経歴や活動がまとめられている上、新聞にも取り上げられている注目の人物だということを伝えられます。

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