世界各地からおよそ250万人(2018年)が訪れる「さっぽろ雪まつり」は、昭和25年(1950年)に始まりました。今や国際的ともいえるこのイベント、実はある学校の伝統行事が誕生のきっかけの一つになっているそうです。記事によると、その行事は明治30年(1897年)に始まった旧制札幌一中(現札幌南高)の「雪戦会(せっせんかい)」というもの。「雪のブロックを積み上げ、高さ6メートルの『本城』を築き、頂上の旗を奪い合う冬の風物詩」で、「1906年の大会は英国の新聞を通じて世界に紹介され、5万人の観衆が訪れることもあった」。42年に札幌一中に入学した元教員の小山田碩(せき)さんによると、「大勢の市民が観戦に訪れる憧れの舞台。戦争のことも、空腹も忘れて熱中した」とのことです。雪戦会は終戦直後の45年12月に、職員会議で混乱を理由に中止が決定されましたが、その後、札幌一中OBの市幹部や観光関係者らが「さっぽろ雪まつり」を発案した際、ヒントにしたといわれています。70回目となる「さっぽろ雪まつり」、今年は2月4日開幕です(一部会場は1月31日から)。「平成」で「全国版地域版選択」の「すべて」をクリック、「札幌一中 学校生活」で検索を。(も)