虫めがね

「ジブリの『推し活』ヒント、あります」

 11月1日、愛知・長久手市内に「ジブリパーク」が開業しましたね。

 スタジオジブリと愛知県が整備したパークは全5エリアで構成され、映画「となりのトトロ」や「耳をすませば」などの世界をモチーフにした3エリアに、先行して入れるようになりました。 パークの目玉の一つ、「となりのトトロ」に描かれた姉妹の住まいを再現した「サツキとメイの家」は、2005年に開かれた万博「愛・地球博」のパビリオンの一つとして作られた施設です。当初は、万博終了後に撤去する予定だったところ、好評を博したために保存が決まりました。

 ヨミダスでは、万博を控えて「サツキとメイの家」の計画が動き始めるところから、家を建てる大勢の職人が思いとワザを込めて完成させるまでを、連載「サツキとメイの家・建築中」(全41回)を通じてたどることができます。

 建設の総括役を担った映画監督の宮崎吾朗さんと伝統的な工法を知る大工さんとの出会いや、映画の設定に合わせて新しく「古びた瓦」を作る試行錯誤のようす、昭和30年代を再現する室内の生活用品選びの場面からは、映画の世界観を再現しようと隅々まで心が砕かれたことがわかります。

 専門の職人がそれぞれ腕を振るった、家の基礎となる石積み、材木、土壁の骨となる竹組み、土、壁に塗るしっくい、風呂場のタイル、鉄を鋳造して作った風呂釜、手こぎ井戸のポンプを押す力の強さ、ガラス戸が立てる音などについて、語られる文面からはモノづくりの迫力が伝わってきます。

 ちなみに、家としては破格の“3億円”をかけた豪邸だということです。

 完成品の向こう側にある品々のストーリーを伝える記事を、ジブリの「推し活」に活用してみてくださいね。(く)