読売新聞

有料データベース

昔を知って今をしる 面白い過去記事を紹介 虫めがね

UP

明治34年(1901年)4月16日付 [葉がき集]「楽しみは『金色夜叉』だが最近少しも出ない」

 今年は明治の人気作家、尾崎紅葉の生誕150年に当たります。紅葉の代表作「金色夜叉」は、1897年元日から本紙で連載が始まり、たちまち人気を博しました。ところが、読者からは「楽しみは『金色夜叉』だが最近少しも出ない」「首を長くして待っている。せめて隔日掲載を」「連載遅れ感心しません」といった投稿も寄せられていました。実は紅葉、執筆中あまり体調が優れなかったようで、しばしば連載を中断。紙面には「神経衰弱で休筆中ですが今後もご愛読を」「転地療養で新潟に行く。連載は一月後に再開」などといった本人の苦しい弁明も掲載されています。「金色夜叉」の連載は、続編、続々編、さらに「続々金色夜叉続編」と足かけ6年続きました。しかし、紅葉の死去(1903年10月30日、享年35)により、残念ながら未完に終わりました。読者の投稿は「金色夜叉 読者投稿」で、紅葉の弁明は「紅葉 休筆」でキーワード検索できます。(も)

サービス一覧

ページ上部へ