読売新聞

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昭和2年(1927年)2月16日付「一家の大事件35 銀座の目抜きでパン屋の大商戦 商売仇(がた)きの巻」

 「一家の大事件」は事件や出来事の当事者に、記者が直接インタビューした連載記事で、今で言う突撃リポートのようなものです。今回のテーマは銀座のパン戦争。「銀座四丁目の目抜きの場所に三軒のパン屋がにらみ合い、いずれも一家の大事とすこぶるの意気込みは、端で見る、銀ブラ連にも、商売のつらさ、面白さが、手に取るようである」と、記事は臨場感たっぷりに始まります。まずは老舗、木村屋の若当主。「パンは私の店が元祖(中略)、何、客足が減ったって、世の中の人は新店にちょっと気を引くのが通有性です、今は少し隠忍すればあんななのは、へゝゝゝゝ」と対抗心むき出し。一軒おいて開店まもない宝来屋は「木村屋にたてつくとか競争とかそんなことはない」と新参者らしく低姿勢。宝来屋の筋向かいに店開きを準備する三共は「品質本位です、木村屋も宝来も眼中にありません」とマイペース。三者三様の対応に、記者は「商売仇きがあってこそ世は進む、彼等の一家の大事件こそ、パンの世界を進ませるよい喧嘩(けんか)ではある」と、パン屋さんたちへの応援歌で記事を結んでいます。「一家の大事件 パン屋」でキーワード検索を。(も)

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