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昭和45年(1972年)11月28日付「“別の価値見いだせる” 現代音楽 仏の新人ピアニスト、ベロフに聞く」

 
 今年はクロード・ドビュッシーの没後100年に当たります。ドビュッシーというと、「月の光」や「亜麻色の髪の乙女」など、音楽における印象派の祖で心地よい音楽を書いた作曲家というイメージがありますが、本当はどうだったのでしょう。22歳のミシェル・ベロフが新鮮な作曲家像を語っています。「(ドビュッシーは)十九世紀と二十世紀のかけ橋的存在で、古い音楽の目で見ると、彼は絵画の印象派とごっちゃに考えられて、いろんなもののばく然とした印象を表現しているようだが、二十世紀の観点からさかのぼってみると、むしろリズム的に厳格で、構成力も明確だ。ふんい気的にはもやもやしていても、よく見ると分析的で、一つの仮説のもとに、句読点のはっきりした曲想を意識している」。ベロフは、別の観点から見ることでわかる、別の価値を教えてくれています。この記事から46年、ピアニストの作曲家に対する強い関心は全く変わることがないようで、現代最高のドビュッシー奏者として、今も活発な演奏・録音活動を続けています。「ベロフ 印象派」でキーワード検索を。

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