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昭和62年(1987年)10月23日付「バリトンのF=ディスカウ氏に聞く 自然であることの大切さ」

 歌曲とオペラの両部門で驚異的な業績を残し、20世紀で最も偉大な歌手のひとりといわれるディートリッヒ・フィッシャーディースカウ(1925~2012)。昭和62年に来日した際には、読売新聞記者の質問にたっぷりと答えてくれています。ここではその中の一部、シューベルトについてのコメントをご紹介しましょう。「シューベルトのすごいのは、表現したい音楽の全部は音に書いてないのですが、それでいてすべてを少ない音でわかるようほのめかしていることです。(中略)シューベルト以降の音楽家は、前にもどろうとするか、それともうんと先に行こうとするか、どちらかの試みをしただけで、やはり頂点は、音楽と詩の最もすばらしい合体であるシューベルトの〈冬の旅〉になります。つまり、音楽を、自然に、自明の理として流れてくるという形においてとらえたときに、音楽は十八世紀から十九世紀の時代が最高であり、〈冬の旅〉において頂点に達したといえるわけです」。このインタビュー、他にも演奏会のプログラム構成についての考え方やフルトベングラーの思い出、再現芸術家としての演奏家のあり方についてなど、音楽ファンには興味津々の内容となっています。ぜひご一読ください。「インタビュー フィッシャーディースカウ」でキーワード検索を。(も)

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