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「ベートーベン生誕250年」

 今年はルートウィヒ・バン・ベートーベン(1770~1827)の生誕250周年に当たります。日本人にとりわけ愛されてきた作曲家について、指揮者、朝比奈隆(1908~2001)が、熱く語っています(「朝比奈隆さんに聞く=2 ベートーベン巡礼続けたい」=1988年6月7日東京夕刊)。
 「やっぱりベートーベンですよ、基本は。ワーグナーの随筆に『ベートーベン巡礼』というのがありますが、やはりベートーベンを勉強して一生努力しなくてはいけない。巡礼というのは決してそこに行きつくことはない。そっちの方を向いて永久に歩き続けるってことです。スタートしてから死ぬまでやっても、ベートーベンに近づくことはできても行きつかない。ワーグナーが巡礼といったのは、そういう意味じゃあないですか」
 「若い指揮者に言うんですよ。ベートーベンの九つの交響曲を全部暗譜しなさい、そしてそれを死ぬまで演奏しなさい、と」。朝比奈自身、ベートーベンへの長く充実した巡礼を行った人でした。音楽総監督を務めた大阪フィルと何度も連続演奏会を行い、このインタビューの時点ですでに3度もベートーベン全集を録音していました。朝比奈は自らの業績を振り返り、感慨深げにつぶやきます。「指揮者みょうりに尽きますなあ」(も)

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