昭和55年(1980年)6月7日付 「洋がさ 明治天皇もワンタッチ愛用」
日頃なにげなく使っている身近な商品にスポットをあて、昔を知り、現在と対比することによって忘れつつある生活の知恵を掘り起こそう――そんな狙いから「婦人とくらし」面に100回以上にわたって掲載されたシリーズがあります。それが「家庭博物館」(1979~82年)です。
開閉の手間を省いたワンタッチ式の傘は、明治23年(1890年)「飛び上がりがさ」の名で輸入され、明治天皇が使われた傘も、絹製、象牙の柄のワンタッチ式。紙面に写真が載っています。連載では「ストッキング 300年前に国産第1号」「鉛筆 ナポレオンが原型作った」など、まるでテレビの雑学クイズ番組のように、知的好奇心をくすぐるネタが満載です。「家庭博物館」で検索してください。(ま)